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2014年 02月 18日
7人の、こじんまりした会でしたが、このお茶会は、私にとって、忘れられない会になりました。 年代的なこともあって、昔のお茶づくりの話はそんなに思い出深い方はいなかったようなのですが、お茶の話をきっかけに、昔の暮らしのいろいろを話してくださいました。特にも、いつもあまり集会所にいらっしゃらないというYさんが、小さいころの話をたくさんしてくださいました。 参加者の方々がみなさん、お互いを思い遣っている気持ちが、会の温かい雰囲気を作っていきました。 午後からはお茶を飲むと眠れなくなる、ただでさえ「ひしておき」(一日おき)にしか眠れないから、ということで、気仙茶を飲まなかったYさんにも飲んでいただけるよう、 二番目のお茶は、急きょ、カフェインのほとんどない、黒プーアールというお茶にしました。(気仙の茶の樹からも、こういうようなお茶を作ることも原則可能だという御紹介とともに・・) このお茶は体を温めるようなところがあり、皆さんの頬はほんのりと桜色になり、会は一層和やかになっていきました。 Yさんのお話は、不思議と人をひきつけました。 鉄の炒り鍋の話をお聞きしたら、炒り鍋で、麦を炒って、石臼で挽いたり、臼で搗いたりして、「こうせん」を作っていたこと。こうせんは豆も入れると風味があって美味しいこと。こうせんを「うんだっこ」(気仙で、木に生ったまま熟した柿のことを言うようです。甘くて柔らかい、おいしいおやつなのです)にかけて食べたり、うんだっことこうせんを混ぜて練って「柿餅」と言って食べたこと、など教えていただきました。 そのほかにも、子供の頃、母さんが、大きな風呂敷から、上着とズボンを一晩で仕立ててくれたこと。 お昼に米のかわりに食べさせられたキビ団子のこと。 それが、米崎弁で、リズムよく語られます。方言のことも話題になり、いつしか会場は、皆お腹を抱えて笑い転げていました。最後には、もう箸が転んでも笑うくらいの楽しい雰囲気になり、笑い過ぎで涙が出て「あ~泣き泣き笑った~」という人もいるくらいでした。 Yさんも、「いつもは、『どこが痛い』とか『今日はいくらかいい』という話しかしないが、今日は楽しかったなあ。今夜は寝れそうだ」と笑いながら言ってくださいました。 昔のお茶づくりの話や、昔の鍋の話から、子供の頃の思い出がよみがえり、Yさんの心は、ひととき、子供に戻っていたのかなとも思います。 「うざね、手いっぺえ、はいだ」(気仙語で、手に余るほど一杯苦労した、という意味だそうです)というYさんを囲むようにして、7人のお客様と、気仙茶の会の我々3名(O野、S藤、前田)が、一緒に過ごしたお茶の会は、たった1時間のものでしかありませんが、私の心にはずっと残っていくでしょう。願わくば、ご参加の方々にとっても、温かい小石のように胸に残るものになるなら、嬉しいです。 帰りに、参加者のSさん手づくりのビーズ細工をいただきました。丁寧な手仕事のお品、ありがとうございました。
by kesencha
| 2014-02-18 12:26
| 活動報告(お茶会)
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